高年齢雇用継続給付金について

高年齢雇用継続給付金

60歳定年後、同じ会社で嘱託社員として、継続雇用される場合に

減少した給与の穴埋めのために、国から支給される給付金です。

給与の低下率が75％未満に低下した人が適用されます

低下率C=支給対象月の賃金額A÷60歳到達前6か月間の平均賃金額B

61％以下の場合はA×15％の支給額

61％～75％未満はA×（0～15％）の支給額　低下率による

最大で15％です

（なお継続後36万以上の賃金の場合は適用外）

例ですと

定年前30万　継続後23万の場合　23÷30＝76.6％　75％以上なので給付なし

定年前30万　継続後18万の場合　18÷30＝60％　満額　18万×15％＝27000円給付

になります

あくまで穴埋めなので、減った給与の全額補てんされるわけではありません

が、ありがたい制度です。

ここで、気になる点として

基準となるのは、60歳到達前6か月間の平均賃金額というところです

ということは、定年前6か月頑張って基準額を上げておけば、給付の可能性がある

あるいは、給付額が上がるということです。

例えば

定年前30万　継続後23万　給付なし

定年前35万　継続後23万　低下率65％　23万×9％＝20700円の支給

5万円分ほど残業などで上げておくことが可能ならば、

恩恵を受けられるということです。

なお、この制度は、段階的に縮小、廃止の方向だそうで

2025年4月以降は給付率が最大で15％→10％に下げられるそうです。

70歳定年や定年廃止の方向性への対応だそうですが

企業が、70歳までその分負担できるのか？

単なる、政府の財政都合による廃止のような気がします。